幻覚ぱねー
世界一周ブログランキングに参加してます! 下のバナーをクリックするとポイントが加算される仕組みです。 読んでいった印に是非ポチットお願いします! セレモニーが行われるのは午後9時。 それまではわずかバケツ一杯の水でシャワーを浴びたりして時間が過ぎるのを待ちました。後から聞くところによるとシャワーを浴びれるだけでもマシなようです。 午後9時になるとサンフランシスコ村は真っ暗です。電灯もありますが数十メートル間隔に一つあればいい程度。 大阪生まれのシティボーイの僕にとってありえないほど暗いです。 時間になると外から僕の名前を呼ぶフリョウの声が聞こえてきました。どうやら時間のようです。 セレモニーはどこか違う場所でするのかと思ってたんですが、家の敷地内にある台所兼リビングで行うようです。 机をどかし床にはマットがひいてありました。 どうやらフリョウ夫婦の寝床のようです。 真っ暗の中床に座っているフリョウの横まで行きました。 隣にはアヤワスカが入った瓶、アヤワスカ以外のものが入っていると思われる瓶、嘔吐用のバケツ、フリョウの奥さんが座っていました。 奥さん隣におんのっ! 正直思いました。 まずはアヤワスカの説明です。僕はスペイン語一切分からないのでほぼ理解できませんでしたが、吐くのは問題無い。というのは聞き取れました。 いよいよセレモニーの開始です。 まずアヤワスカ以外のものが入ってると思われる瓶になにやら呪文のようなものを唱え始めました。 唱え終えるとそれを口の中に含み、僕に頭へと吹きかけました。 ちょっ。苦労してシャワー浴びたのに! 続いて僕の両手にも吹きかけました。 ちょっ。手を洗う水すら無いのに! そしていよいよアヤワスカをコップに入れ、飲めと言われました。量は日本酒のお猪口一杯ちょいぐらいです。 相当不味いと聞いていたので一気に飲み干しましたが、思ってるほど不味くなかったです。 このとき僕はアヤワスカの効果に関して怪奇的でした。本当に効くのか?そう思ってました。全く聞かなくてもそれはそれでいい経験になるのかな?ってぐらいのモチベーションでこのセレモニーに挑んでました。 僕がアヤワスカを飲んだ後、フリョウも同じ量を飲み干しました。 効果が出るのは人によって違いますが、20分ぐらいは必要のようです。 するとフリョウがまた呪文のような歌を歌いだしました。 この呪文のような歌。聞いたこと無いはずなんですが、どこかで聞いたことのあるような懐かしい感じがしました。 アヤワスカを飲んでどれくらい経ってんでしょうか?20分は経ったかな? 急に体がふわふわしてきました。体が熱くなり、力が入らないような感覚。それに胸のあたりもムカムカしてきました。 あー。これ嘔吐して、何もなく終わるパターンだな。 そう思いました。 あまりにも気持ち悪くて横になりました。 横になった瞬間、自分の中で保てていた自我みたいなものが崩壊しました。 目をつぶるとさっきまで見ていた景色が12分割され、それが一つ一つ縦方向に回転しだしました。 幻覚が見えてきたようです。 この幻覚は目をつぶっていて尚且つ、フリョウが歌を歌っている時にしか見ることができませんでした。このときは。 目をつぶると幻覚が見えている自分がおもしろくずっと目をつぶっていました。どれぐらい楽しんでいたかは分かりません。 気が付くと目の前に好きな人が出てきました。 その好きな人がだんだん分裂して増えていきます。どんどんどんどん。 気が付くと数千のその人に囲まれていました。 どうやら本格的にアヤワスカが効きはじめてます。 すると突然その好きな人が水になり、その中で泳いでる自分が見えました。 そのときフリョウが痰を吐く為に歌を歌うのを止めました。それと同時に急に現実世界に戻りました。 現実世界に戻った僕は涙を流してました。 理由は分かりません。 フリョウが再び歌いだすとまた幻覚世界に戻されます。 この頃になると、 頼むから歌を歌い続けてくれ。 そう思ってました。 次は何故か急に自分がこのサンフランシスコ村持ってきた荷物のことが頭に浮かびました。 パスポート、クレジットカード一枚、現金600ドル・・・。 カバンに南京錠をかけてない。今僕の部屋に行かれたら全部取られる。やばい。部屋に戻らないと。 この幻覚が見えている状態から早く抜け出さないと。 目を開けるとびっくりしました。 天井から誰かが僕のことを見ているのです。 誰かに監視されてる!どうしよう。とっさにフリョウを見ました。 フリョウが機関車トーマスにのようになってました。 いやっ。ほんまやでこれ。 このとき僕はアヤワスカが効きまくり、目を開けていても幻覚が見え何がなんだか分からなくなってました。 そんな姿になってるフリョウに驚いた僕は、目をつぶります。するとまた景色が12分割され回転しだします。 怖い。アヤワスカ怖い。 そう思いました。 また目を開けると今度は首が無くなったフリョウがいました。相変わらず天井からは誰かが僕のことを見ています。 怖い。ほんとに怖い。 この頃僕は目を開けていても、フリョウの歌無しでも常に幻覚が見えていました。 ちょいちょいフリョウは歌を止めて隣で寝転んでいる奥さんと一言二言話をします。そんな状況でもアヤワスカの効果は少しも悪くなりません。 僕は完全にキマッてしまったようです。 目を開けると次々に姿を替えるフリョウ、常に天井から僕のことを見ている誰か・・・。 違うことを考えようとしても景色が12分割され、回転してしまいます。 どれくらい時間が経ったんやろうか? フリョウが歌を歌うのを止めました。歌を聞かなくても幻覚が見えるはずなのに見えなくなりました。 フリョウは元の姿に戻ってました。天井からも人はいなくなってます。 フリョウは簡単なスペイン語で僕に言います。 気分はどうだ? 僕がビエン(スペイン語でgood)と答えると、 明日はもっと見える。○○(ここに数日滞在している日本人)はそうだ。明日はどうだ? と聞かれました。 NO と答えました。 これをもう一度経験するのが怖いんです。僕には一回で十分です。 これでセレモニーは終了です。ポケットに入れていたipodで時間を確認すると深夜12時を回っていました。3時間ほど効果が持続したようです。 セレモニー会場から自分の部屋に戻ろうとしたんですがびっくりしました。 体が思うように動きません。 意識ははっきりしてます。でも脳が動いてない感じです。 ここから自分の部屋はわずか5m程の距離。 フリョウはゆっくりゆっくりと言い、僕が進むべき道に懐中電灯の光を当ててくれます。 なんとか部屋まで辿り着き、すぐ倒れるように布団に寝転びました。 まだアヤワスカが効いてるかも。 そう思って目をつぶっても何も見えません。 ここで書いてることは僕が体験したことの極一部にしか過ぎません。もっと見えてます。 生涯忘れることのできない時間でした。インパクトが強すぎる。
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